ねこくさぐさ

5匹の猫と夫と暮らしています 日々無理の無い範囲で自分に出来る事を。 個人で出来るTNR活動を実施中。

2020年06月

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先日の記事でも触れましたが、日本は海外と比較してペット可の住宅が極端に少ないです。

引っ越しの為物件を探しても、「ペット相談可」のボックスにチェックを入れるとHIT数激減!なんてざらに。
将来的にペットとの暮らしを考えるにしても、少ない選択肢の中から利便性や条件の面を考慮していくと…、結局断念する場合が殆どだと思います。(既に飼ってる組はこの選択肢に縋っているんです)
又ペット相談可の場合でも、敷金増しなど初期費用の負担が大きくなる場合が非常に多く、何かとお金のかかる引っ越しを目前に将来迎えるかもしれないペットとの暮らしなんて考える以前の問題。

そこで辿り着く
「それでも猫が好きだから、近所の野良猫を餌付けしてかまって癒しを求めて…」
なんてささやかで小さな幸せが、悲しい事に一つの間違えで可哀想な野良猫を増やしてしまう手伝いになってしまうかもしれません。

いわゆる地域猫活動というのは身の回りの野良猫の数や個体を把握し、去勢避妊手術を施し、また餌場やトイレ場をある程度管理して近隣に迷惑が掛からないように配慮する事です。
(本来であればシェルターや自身の敷地内での管理が理想ですが、理想ばかりを言った所で100%完璧というのは難しく、「じゃあ理想の形で出来ないのなら何もするな」となると、それも論理の飛躍となるので今回のお話ではありません)

保護され去勢避妊をして再び外に放たれている猫達は、大抵その処置を施した人に周辺で管理されています。
毎日ご飯を貰って、自分のテリトリー内にいるわけです。
通りすがりの人が気まぐれに一度二度ご飯をあげてしまうと、他でもご飯を貰えると思ってしまった猫ちゃんは、今までの行動範囲から突然離れてしまったりします。
手術の前準備として保護の為に餌付け中だった子がそのような行動に出てしまうと、地域猫活動をしている人の目の届かない場所で繁殖してしまう事になります。
その結果生まれた子猫達が、また飢えや病気に苦しんだり、心無い人にさらわれてオモチャにされたり、野良猫の糞尿被害によって保健所に訴えられ苦しいガス死を強いられたりしてしまう悪循環です。

絶対に、管理されていない野良猫に餌をあげてはいけません。

何か欲しそうに寄ってくる子を見ると、どうしてもご飯をあげたくなる気持ちになります。
だけど、それがその子の今後の幸せになるかと言うと、そうではありません。
寄ってきた子にご飯をあげない自分を酷い人間だなんて思う必要は無いのです。
その子は決して、ご飯をくれなかったからと言って恨んだり、そのせいで死んでしまったりする事はありません。
むしろ無責任な餌やりをしない事によって1年後、5年後、10年後の可哀想な猫達を増やさない為の活動に参加している事になります。
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今日はニュースサイトで表題の記事を見かけたのでそれについて。

定期的に地震についてはあちこちで予測やら予言やらされていますので、今やありふれた記事となっていますが
先日、6月4日に神奈川の三浦半島広域で不審な異臭騒ぎによる通報が相次いだそうです。

いくつかの記事を読んでみると、地下の岩盤が擦れる事によって独特の臭いを発するそうで、阪神淡路大震災の時にも事前報告があったとか。

このような記事が(この記事自体もそうですが)巷に溢れ一定数認知されてしまうと次に起こるのが「爆買い」ですよね。
コロナ禍の影響では先ずトイレットペーパーやティッシュが品薄になり、次にレトルト食品や日用雑貨。
そして極めつけは伝説の愚策「アベノマスク」を実施させるに至ったマスクの枯渇。

生物は自分の身を守る為の行動が遺伝子にプログラムされてる様なので、こうなるのも仕方ないのかもしれませんが、
それでも一人一人とまで言わずとも一家庭一家庭くらいが気を付ければ、今の日本の流通が極端にストップしてしまう事は無いはずです。

私は元々様々なアレルギー持ちの喘息で、外出時勤務時には必ずマスク着用だったので、家にストックが常に2~3箱ありました。398円で50枚入りの安いマスクでしたが、今回の一件では重宝しました。

平時からある程度節度を持ったストックをしておくだけで、非常時の対応がぐっと楽になります。

「そんな事言われなくてもわかってるけど普段そんなにストックどこに置いておくんだ」
なんて思う方も居るかもしれませんが、例えばペットボトルの水1ケース置けない程家中びっちりと何かが占領している状況は考えづらいと思います。(100%無いとまでは言いませんが)
ごみのポリ袋でも被せてベランダに1ケース置いておくだけでも非常時には絶対使えますよね。


そして、何より大事なのは脳内シミュレーションだと思います。
いざとなったらパニックになってそんなの役に立たないと夫は言いますが、いざとなったらパニックになってるのは夫だけで、役に立たないと決めつけ考えてないからです。大体いつもそうです。

先ず、子供を安全な場所へ連れていく事その為の手順。(ペットも勿論です)
必要品はなるべく手早くまとめる為に日ごろから家の整理整頓。
最悪持っていくのは1個でもいいから、それを壁が歪んでもドアが歪んでも手に取れる所に置いておく。
非常用持ち出し袋の準備があれば尚良いと思いますが、正直「マジでヤバイ」時になったら袋の中に入ってるような物はどっかに落ちてたり・何かで代用する・近くで避難してる人に借りる・最悪どこかのお店で事後清算で前借りしかないので、無くて良いと、私は思います。
窃盗を推奨する物ではありません。あくまで極限状態に陥った場合です)
家族の命最優先にしましょう。余力があったら周りの人を。

このような記事はいつか・何年後かに人目に触れるだけでも損は無いので、注意喚起としての意味しかありませんが、残しておきたくなりました。

命さえあれば出来る事っていうのは都度あります。
物資だけではなく、気持ちを備えておくのが何より大切ではないでしょうか。


我が家の5匹の猫さん達は、重量級が3人居るので私一人で連れて脱出する際「どの子をリュックタイプのキャリーに入れて、どの子をこっちの大きいケースにいれて、小さいケースは…」なんてシミュレーションを繰り替えしています。
時折「ハイ!今地震来た!揺れで足元が覚束ない想定で3分以内に全員脱出用陣形に!」と昼さなかに突然捕まえてケースに入れるを繰り返し、5匹の猫さん達に変質者を見るようなつぶらな瞳で見つめられたりしています。

この結果、猫が「突然の事」に怯えた時に逃げ込む場所などの目途がついたので、早速そこらには物を詰め込んでおきました。
迂闊にベッド下やタンスの隙間等に逃げられて手が届かなくて助けられなくなったなんて事になったら一生悔やむ事になると思えば、その日一日遠巻きに見られるくらいなんて事はありません。
寂しくなんかありません…。みんなの為だよ…(涙)

前回は保護猫活動って具体的にどんな事かを書きました。が、
そもそも私は保護猫活動をしよう!と立ち上がり現状になったわけではありません。
現在も、そのような活動を生業にしようと思っているわけでも無く、過去にもありません。
前の記事で書いたような理想形すらGoogle先生の力を借りて知り、野良猫の現状を知ったくらいです。
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そんな状態から、どうやって結果として今までに10匹以上のTNR活動としての処置を施す事になったかと言うと、先ずぱっちん(ハチワレ♂)とぽこぺん(三毛♀)を引き取った事一つが、野良猫0への一歩だったと気づいた事が大きかったと思います。
子供の頃実家で飼っていた猫(享年21歳)は、母が近所の人からもらってきた子でしたが、当時は猫を飼っているという認識だけで、特別他の野良猫に目を向けた事もありませんでした。
だけど大人になって、自分の意志で子猫を引き取るとなった時初めて、その子が我が家に来た経緯、また何故そうなったかを改めて考える事になったのです。

今我が家にいる5匹の猫達との出会いは家族紹介記事に書いた通りですが、きっかけ事態は些細な事で、またうちがペットを飼える環境だったという事も大きかったです。
日本の住宅は海外に比べてペット可の物件が格段に少ないらしいです。
そんな環境の中でも何故かペットビジネスは盛んに行われてきました。
受け入れる器が無い状態で増やしまくってきたわけです。猫だけではありません。

もし日本に存在する猫が10匹だけだったら、100%「産ませる子」「産ませない子」の管理が出来るでしょう。
でもそれが100匹だったら、1000匹だったら、10万匹だったら。
一か所に留めておく事はとてもじゃないけど出来ませんし、管理も出来なくなります。
繁殖業者は自分達が管理出来なくても、買う人間が管理出来るかどうか知らなくても、お金になれば売ります。増やします。
そうしてあちこちで飽和し、自分達の手に負えなくなった人間が、外に放す。捨てる。

勿論、元々猫は人間が無から生み出した存在ではありません。最初から誰にも飼われていない猫という存在は居ました。
野良猫を「野生動物だから人が手出しするべきじゃない」と言う人も居ます。
だけど野生のイノシシや馬が、都市部・市街地で野放図に闊歩しあちこちで繁殖しまくっている状態を私は見た事がありません。

それぞれ、自分達の住むに適した場所という物があり、開発などで場所を追われたとしても、しっかりと自分で餌を捕れる場所に移住していきます。
でも猫は餌も捕れない市街地で繁殖しまくっています。人間が繁殖可能な猫達にも餌をあげているから。新しく捨てるから、です。
これではとても野生動物とは言えないと思うのは私だけではないはずです。

昭和のある時期、東京でも犬を回収するトラックがあちこちを走っていた頃があったそうです。保健所へ連れていく為に。
平成になっても地方では移動式の殺処分トラックが走っていた所もあります。
犬は狂犬病の危険もある上攻撃的になっている個体は人間に害を及ぼすから、と。

害獣としての扱いだったようですが、そもそものお話をしてしまうと他の動物達が暮らせる場所を次々と潰していき、自分達が許可を下したペットだけ手元に残して要らなくなったら捨てる人間の方が余程という感じもしますが、
生き物はお互いに食い合って種を繋いできた物なので、感情論だけで話しても意味は無いのがわかります。人間にも人間の言い分があるとするしか、今は無いのでしょう。
人対人のお話になってしまうとそれこそ個人で手に負える範囲では無いのは明確なので、話を元に戻しますと、「人間が害獣だと思う距離にいる犬猫はそもそも人間の愛玩動物でありその子孫である」という事ですね。

これ以上、自分達で無駄に増やしては、要らなくなったら殺すなんて真似を続ける必要があるでしょうか?
数を減らす為に無暗に殺すなんて、知性ある人間のする事でしょうか?

都市部では野良を見かけなくなったとは言え、保健所にはまだまだ飼い主の居ない犬猫は沢山います。
野良犬は見かけないのに保健所には沢山居る。
よく見かける野良猫なんて、もっと居ます。

ペットを飼いたい そう思ったら、ペットショップに行く前に里親募集を探してみてください。
保健所には死を待つだけの子が沢山います。
殺す為にこれから産み落とされる子猫達、増やす為だけに生かされている親猫達、そんな子達を増やさない為にも、保健所やシェルターの里親募集から、受け入れてあげて欲しいです。
そしてしっかりと最後まで一緒に暮らしてあげて下さい。

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先ず、保護猫活動というと大がかりな物を想像する人が殆どだと思います。
実際理想的な形での活動をしようとすると、確かに手間暇は大変掛かりますし、お金もかかります。
最初だけではありません。生き物ですので保護している間のトイレ砂や餌代病院代。不妊手術を施してまた外に放すのであれば、その子の生活範囲を把握し近隣住民へ糞尿被害や植木等に悪戯をしないように行動をある程度把握し抑制する。
理想形の大体の順番としては以下。
  • 保護対象の生活範囲の調査
  • 保護対象猫の餌付け・捕獲作業
  • 動物病院での手術
  • 保護対象猫の生活範囲内の近隣住民への周知(叶わない場合猫の行動範囲を変えてもらわなければならない※後述)
  • そのようなボランティアをしている人達との横の繋がりを得て情報交換
  • 飼える環境であるならば自分の家で終生飼育
(※野良猫の被害に実際に合っている人の中には猫を害獣として穏やかではない方法での駆除を実行する人が居ます。保健所に連絡するくらいならまだしも、自ら虐待して殺したり、悲しい事件は事実沢山起こっています

等々、一つ一つの作業を見ると、活動に手を出したいと思う人は少ないのも無理はありません。

更にシェルター(野良猫を施設内で保護・保健所からの引き取り・預かり)や保護猫カフェとして運営していこうと思えば、必要な資格などもあります。
それに掛かる勉強や教材費・時間は、普通の勤め人が片手間にやるには容易くは無いです。


興味があってここら辺まで調べた人は、きっと沢山いると思います。
私も素人ながらネットで簡単に調べただけで、「野良猫0への道」これが理想形でありながら目指す所である事を知りました。
恐らく実際に大がかりな活動にしようと思えば、この数倍以上の知識が必要となると思います。
そしてそれがスタートラインに立つ条件であり、そこから先継続する事が更に大変な事です。


これでは、可哀想な野良猫0を目指すには敷居が高すぎるし、目標が遠すぎて先が見えない。
先が見えない事に手を出すのは、よほど資金力がある人か、強い信念に動かせる意志と体を持っている人だけです。

でも本当にそうでしょうか?
確かに大がかりなNPO法人やシェルターを運営している人達には頭が下がる思いですし、足元に及べるとも思いません。

だけど実際、あるんです。個人で出来る事が。
少しだけ頑張れば、野良猫0への理想の形に近づける個人活動が。
次の更新ではそれについて書きたいと思います。

家族の紹介です

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うちで一緒に暮らしている5匹のにゃんこ達です。それぞれとの馴れ初めとお気に入り写真です。

先ずは長男長女猫 ぽこぺん(♀)ぱっちん(♂)
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夫が勤め先の駅前でダンボールをもって「子猫もらってください」と里親探しをしている小学生から譲り受けた二人の兄妹猫です
漫画じゃあるまいし…と思いながら駅前まで呼ばれると、そこには数匹の猫をつれた小学生が本当に。
元々犬派でしたが実家で猫を飼っていた事もあり、猫飼育の知識はそれなりに…そのまま我が家へ。
最初はぱっちんは後ろ足が立たなくて障がいがあると思っていましたが、日々成長する毎に元気に走り回るように。
きっと傍によりそうぽこぺんがぱっちんの支えになっていたのでしょう。
最高に穏やかで優しく賢いぱっちんと、物静かでいつも私たち夫婦の癒しとなる美しいぽこぺん。
あの時出会えてなかったら、今の我が家は誇張無しに存在しなかったかもしれません。
この二人との出会いがその後の我が家の運命を決定付ける物となりました。
ぱっちんとぽこぺんはこの後やってくる子達の世話を、血のつながった兄妹または母猫父猫のように献身的に世話をしてくれる事になったのです。

次は次女猫 ちょろり(♀)
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近所の商店街でたまたま開かれていた保護猫譲渡会。
小さい子猫達がケージに入れられて目立つ場所で人に囲まれている中、小さなケージで少し目立たない所にいたこの子。
譲渡会を開催していた年配の女性に「この子は?」と聞くと、「もう大きいから。それに出戻りだし…」と。
話を聞いてみると、どうやら姉妹の三毛猫も最初は一緒でそれぞれ別の里親に引き取られたらしいのですが、この子だけ戻されてしまったと。
あまりに美しい瞳がとても寂しそうに見えて、うちに既に居る二人もハチワレと三毛のペアなのを思い、引き取る事に。
譲渡会主催者さんにうちまで来てもらい、飼育環境をチェックしてもらってから迎え入れました。
臆病で警戒心が強い子ですが、人一倍寂しがりで抱っこが大好きな甘えん坊です。
パパが大好きみたいで、毎晩パパのベッドに潜り込んでいる姿はあまりにいじらしく可愛いです。

次は末っ子猫 いち(♂)にい(♀)
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子猫時代のこの写真がお気に入りでこれを載せてしまいましたが、うちで一番の最大サイズ末息子・最小サイズ末娘と極端に育ってます。
私がパート先の非常階段で15分休憩をとっている束の間に、子猫の力いっぱい叫ぶ声が。
何事かと見に行くと、親猫が小さなネズミのような生まれたての子猫を加えて運んでいる姿が見えました。
子猫を置く姿を私が見てしまった為でしょうか、親猫はこの子達を置いたまま、もう戻っては来ませんでした。
1~2時間置きに遠巻きに様子を見に行くと母親を探して鳴く声が、だんだんか細くなっていきます。
本来だったらこのサイズの子猫達を置いて母猫が何時間も傍に居ないなんて事はあり得ません。半日後夜になり、置かれてる場所が安全ではない事と、命のリミットを感じたのでそのまま保護。
目も開いていなくへその緒もまだ水気を帯びた状態の二人を育てるのは色々と大変でしたが、今ではうちで一番暴れん坊の兄妹です。
元々は里親探しをする予定で情が移らない様に「1号」「2号」と呼んでいましたが、運命のままに我が家の一員となり「号」が外れました。
ワガママ悪戯やりたい放題の甘やかされ暴君いちと、華奢で小さな体で家中走り回り一番騒がしくお喋りなにい。二人とも100gにも満たなかったなんて信じられません。



以上がうちの現在の家族構成です
寝る時は重いわ、起きてる時はそれぞれやりたい事でにゃーにゃーわーわー騒がしい日々を過ごしております。

プロフィールに書いてある通りTNR活動として関わった子達がまだ複数匹居ますが、それはまた別の記事に。

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