ねこくさぐさ

5匹の猫と夫と暮らしています 日々無理の無い範囲で自分に出来る事を。 個人で出来るTNR活動を実施中。

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先ず、保護猫活動というと大がかりな物を想像する人が殆どだと思います。
実際理想的な形での活動をしようとすると、確かに手間暇は大変掛かりますし、お金もかかります。
最初だけではありません。生き物ですので保護している間のトイレ砂や餌代病院代。不妊手術を施してまた外に放すのであれば、その子の生活範囲を把握し近隣住民へ糞尿被害や植木等に悪戯をしないように行動をある程度把握し抑制する。
理想形の大体の順番としては以下。
  • 保護対象の生活範囲の調査
  • 保護対象猫の餌付け・捕獲作業
  • 動物病院での手術
  • 保護対象猫の生活範囲内の近隣住民への周知(叶わない場合猫の行動範囲を変えてもらわなければならない※後述)
  • そのようなボランティアをしている人達との横の繋がりを得て情報交換
  • 飼える環境であるならば自分の家で終生飼育
(※野良猫の被害に実際に合っている人の中には猫を害獣として穏やかではない方法での駆除を実行する人が居ます。保健所に連絡するくらいならまだしも、自ら虐待して殺したり、悲しい事件は事実沢山起こっています

等々、一つ一つの作業を見ると、活動に手を出したいと思う人は少ないのも無理はありません。

更にシェルター(野良猫を施設内で保護・保健所からの引き取り・預かり)や保護猫カフェとして運営していこうと思えば、必要な資格などもあります。
それに掛かる勉強や教材費・時間は、普通の勤め人が片手間にやるには容易くは無いです。


興味があってここら辺まで調べた人は、きっと沢山いると思います。
私も素人ながらネットで簡単に調べただけで、「野良猫0への道」これが理想形でありながら目指す所である事を知りました。
恐らく実際に大がかりな活動にしようと思えば、この数倍以上の知識が必要となると思います。
そしてそれがスタートラインに立つ条件であり、そこから先継続する事が更に大変な事です。


これでは、可哀想な野良猫0を目指すには敷居が高すぎるし、目標が遠すぎて先が見えない。
先が見えない事に手を出すのは、よほど資金力がある人か、強い信念に動かせる意志と体を持っている人だけです。

でも本当にそうでしょうか?
確かに大がかりなNPO法人やシェルターを運営している人達には頭が下がる思いですし、足元に及べるとも思いません。

だけど実際、あるんです。個人で出来る事が。
少しだけ頑張れば、野良猫0への理想の形に近づける個人活動が。
次の更新ではそれについて書きたいと思います。

家族の紹介です

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うちで一緒に暮らしている5匹のにゃんこ達です。それぞれとの馴れ初めとお気に入り写真です。

先ずは長男長女猫 ぽこぺん(♀)ぱっちん(♂)
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夫が勤め先の駅前でダンボールをもって「子猫もらってください」と里親探しをしている小学生から譲り受けた二人の兄妹猫です
漫画じゃあるまいし…と思いながら駅前まで呼ばれると、そこには数匹の猫をつれた小学生が本当に。
元々犬派でしたが実家で猫を飼っていた事もあり、猫飼育の知識はそれなりに…そのまま我が家へ。
最初はぱっちんは後ろ足が立たなくて障がいがあると思っていましたが、日々成長する毎に元気に走り回るように。
きっと傍によりそうぽこぺんがぱっちんの支えになっていたのでしょう。
最高に穏やかで優しく賢いぱっちんと、物静かでいつも私たち夫婦の癒しとなる美しいぽこぺん。
あの時出会えてなかったら、今の我が家は誇張無しに存在しなかったかもしれません。
この二人との出会いがその後の我が家の運命を決定付ける物となりました。
ぱっちんとぽこぺんはこの後やってくる子達の世話を、血のつながった兄妹または母猫父猫のように献身的に世話をしてくれる事になったのです。

次は次女猫 ちょろり(♀)
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近所の商店街でたまたま開かれていた保護猫譲渡会。
小さい子猫達がケージに入れられて目立つ場所で人に囲まれている中、小さなケージで少し目立たない所にいたこの子。
譲渡会を開催していた年配の女性に「この子は?」と聞くと、「もう大きいから。それに出戻りだし…」と。
話を聞いてみると、どうやら姉妹の三毛猫も最初は一緒でそれぞれ別の里親に引き取られたらしいのですが、この子だけ戻されてしまったと。
あまりに美しい瞳がとても寂しそうに見えて、うちに既に居る二人もハチワレと三毛のペアなのを思い、引き取る事に。
譲渡会主催者さんにうちまで来てもらい、飼育環境をチェックしてもらってから迎え入れました。
臆病で警戒心が強い子ですが、人一倍寂しがりで抱っこが大好きな甘えん坊です。
パパが大好きみたいで、毎晩パパのベッドに潜り込んでいる姿はあまりにいじらしく可愛いです。

次は末っ子猫 いち(♂)にい(♀)
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子猫時代のこの写真がお気に入りでこれを載せてしまいましたが、うちで一番の最大サイズ末息子・最小サイズ末娘と極端に育ってます。
私がパート先の非常階段で15分休憩をとっている束の間に、子猫の力いっぱい叫ぶ声が。
何事かと見に行くと、親猫が小さなネズミのような生まれたての子猫を加えて運んでいる姿が見えました。
子猫を置く姿を私が見てしまった為でしょうか、親猫はこの子達を置いたまま、もう戻っては来ませんでした。
1~2時間置きに遠巻きに様子を見に行くと母親を探して鳴く声が、だんだんか細くなっていきます。
本来だったらこのサイズの子猫達を置いて母猫が何時間も傍に居ないなんて事はあり得ません。半日後夜になり、置かれてる場所が安全ではない事と、命のリミットを感じたのでそのまま保護。
目も開いていなくへその緒もまだ水気を帯びた状態の二人を育てるのは色々と大変でしたが、今ではうちで一番暴れん坊の兄妹です。
元々は里親探しをする予定で情が移らない様に「1号」「2号」と呼んでいましたが、運命のままに我が家の一員となり「号」が外れました。
ワガママ悪戯やりたい放題の甘やかされ暴君いちと、華奢で小さな体で家中走り回り一番騒がしくお喋りなにい。二人とも100gにも満たなかったなんて信じられません。



以上がうちの現在の家族構成です
寝る時は重いわ、起きてる時はそれぞれやりたい事でにゃーにゃーわーわー騒がしい日々を過ごしております。

プロフィールに書いてある通りTNR活動として関わった子達がまだ複数匹居ますが、それはまた別の記事に。

猫が好き

そんな風に思ってる人はとても多いと思います。
でもそれは、
「イチゴが好き」「読書が好き」「ボルタリングが好き」
そんな気楽な好きの気持ちの一つであって、
そこにあれば愛でる、楽しむ、一緒に時間を過ごす、それくらいの距離感が大半だと思います。

家で猫を飼っている人は更に一歩踏み込んで、身近な猫の幸せを、つまり飼い猫の幸せの為に美味しいご飯を買ってあげたり楽しいオモチャを買って遊んであげたりすると思います。

それが普通。普通を維持するのってすごく大変な事だから、それだけでも本当に大変な事です。

でも、もう少しだけ手を伸ばせば、その大変以上の何かをたった一匹の外の猫にもしてあげられるかもしれない。

このブログは、大好きな猫達にそんな普通の事をしてあげたい私が、今までどんな猫達に出会ってきたか、何をしたか、これから何をするかを残していくブログです。

どんなに好きでもどんなに愛しててもいつか別れはやってくるから。
この子達との出会いやこの子達の個性、毎日の暮らしを、このネットの海に残しておきたいと思います。

また突然出会ってしまった運命の子たちにどう接していいか迷っている人がいたら一緒に共有出来れば。

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